紅梅(A)遺跡第6次調査

所在地 :北九州市八幡西区紅梅一丁目
調査時期:令和3年11月1日~26日
調査面積:435㎡

 

調査の内容

 本遺跡は、八幡西区紅梅一丁目に所在している。標高は7mである。調査では、遺物包含層と多数の柱穴、掘立柱建物、土坑等を検出した。
 遺物包含層からは少量の古墳時代の須恵器や土師器が出土した。柱穴からは、土師器の細片が多く出土している。掘立柱建物は、調査区東側で2間×2間の総柱建物を検出した。この総柱建物の各柱穴からは、柱痕や柱のアタリが検出され、その直径は約15cmである。各柱穴からは少量の土師器片が出土しているが、時期決定に耐えられるものはなかった。複数検出した土坑からも、少量の土師器が出土しているが、いずれも時期決定が困難である。
 包含層から出土した須恵器は5世紀後半から6世紀前半ごろと考えられることから、検出した遺構は古墳時代に帰属する可能性が推定される。倉庫と考えられる総柱建物や多数の柱穴の出土に対して、遺物が希薄であることから、生活域の中心は調査区を含むさらに標高の高い地点と考えられる。


 

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東側調査区 全景


 

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総柱建物周辺


 

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総柱建物の柱穴に見られた柱の痕跡(南から)


 

主な遺構

 古墳時代  掘立柱建物跡、土坑、多数の柱穴等

主な遺物

 古墳時代  須恵器、土師器、石器
 コンテナ  17箱

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